手動入力のカード支払いとは、Stripe ダッシュボードや Stripe Terminal の通信販売 / 電話販売 (MOTO) 機能を使って顧客のカード情報を入力して処理する取引のことです。この場合、電話などの暗号化されていない手段でカード情報を収集することになり、不正利用率が高くなるため、取引手数料が高くなります。カード情報の手動入力に代わる手段には、Payment Links、オンライン請求書、サードパーティーシステムとの連携、Terminal などがあります。
手動入力のカード支払いとは
手動入力のカード支払いとは、Stripe ダッシュボードや Stripe Terminal の MOTO 機能を使って顧客のカード情報を入力して処理する取引のことです。これには以下が含まれます。
- 取引時に、顧客のカード詳細がダッシュボードまたは Terminal の MOTO 機能で入力される 1 回限りの支払い
- カード情報がすでにダッシュボードまたは Terminal の MOTO 機能を使って入力されている、保存および登録済みのカードを使用した 1 回限りの支払い。
- 詳細情報がすでにダッシュボードに入力されているカードを使用した、サブスクリプションの初回の支払い (このカードが使用されるサブスクリプションの後続の支払いでは、標準のカード処理手数料 2.9% + 0.30 USD が請求されます)。
手動入力によるカード支払いの場合に、取引手数料が高くなる理由は?
Stripe ダッシュボードまたは Terminal の MOTO 機能を使って手動で入力されたカードの場合、標準の料金体系の取引手数料は、アメリカに所在するビジネスでは 3.4% + 0.30 USD、カナダに所在するビジネスでは 3.4% + 0.30 CAD です。標準のカード支払いの場合はそれぞれ、2.9% + 0.30 USD と 2.9% + 0.30 CAD です。
電話などの暗号化されていない方法によるカード詳細の収集については、不正利用率の上昇に伴うコストが取引手数料に反映されています。顧客の機密データを直接入力すると、Stripe のオンライン決済に搭載されているセキュリティ機能の大部分が回避されてしまいます。その結果、手動で入力された支払いの不正利用率は高くなり、Stripe のコストの増加につながります。
カード情報の手動入力の代わりとなる方法はありますか?
安全性が高く、使いやすい支払いオプションとして、次の方法をお選びいただけます。これらのオプションでは、顧客がカード情報を直接入力することができます。
3D セキュアと手動で入力されたカード支払い
強力な顧客認証 (SCA) と日本における 3DS の義務化では、電話やメールで収集したカード情報に対しては認証が要求されません。カード情報が手動で入力された支払いには、自動的に MOTO のマークが Stripe によって付けられます。
PCI の責任と手動で入力されたカード支払い
ダッシュボードまたは Terminal の MOTO 機能にカード情報が手動で入力された場合、弊社では、その情報が Stripe の外部で安全に保護されているかどうかを確認できません。そのため、カードデータが PCI 準拠要件に従って保護されているかについての責任はお客様が担うことになります。PCI 要件について、詳細は PCI DSS 準拠ガイドを参照してください。
お客様の Stripe アカウントでダッシュボード、API、または Stripe Terminal を使用して電話や郵便による支払いの処理を必要とされる場合は、この機能の有効化について Stripe にお問い合わせください。