パスキーを使って Stripe ダッシュボードにログインする場合、Stripe User
オプションがあることに気付くかもしれません。このオプションを選択してログインを進めると、ログインは失敗します。Stripe User
オプションは Stripe アカウントに登録されたパスキーではないからです。これは、アカウントに登録されている 2 段階認証方法であり、ログイン時やその他の形の本人確認時に 2 つ目の認証要素としてのみ使用されるものです。
Stripe はさまざまなタイプの 2 段階認証方法に対応しており、その中には WebAuthn 標準 (Touch ID、Windows Hello など) に基づくものが含まれます。Stripe が 2020 年にそのような WebAuthn ベースの 2 段階認証方法を導入した際、表示名として、Stripe User
というプラットフォームに依存しない名前が選ばれました。当時はアカウントにログインするのに表示名が直接必要とされることがなかったため、問題はありませんでした。また、WebAuthn ベースの 2 段階認証方法を保存する方法はさまざまなプラットフォームで異なります。完全にユーザーのデバイスに保存する場合もあれば、結果を暗号化して Stripe サーバーに保存する場合もあります。
パスキーも同じ WebAuthn 標準に基づいています。パスキーの場合、ユーザーのデバイスにパスキーを保存するようプラットフォームに明示的に指示しています (これにより、同じデバイスで Stripe アカウントごとにパスキーを設定してログインする Stripe アカウントを選択したり、複数のデバイス間でパスキーを同期したりできるようになります)。パスキーの導入に伴い、デバイスに保存された 2 段階認証の各方法が、Stripe User
オプションとしてパスキーと並んで表示されるようになりました。パスキーには、必ずメールアドレス (Stripe アカウントと対応するメールアドレス) が関連付けられます。
表示される Stripe User
オプションについては対応の必要はありません。ただし、ご希望であれば、個々のプラットフォームのガイドに従って名前を変更することができます。たとえば、Google Chrome の利用時にこのような Stripe User
オプションが表示される場合は、こちらの管理手順に従って名前を変更することができます。
注: 個々のプラットフォームのガイドに従って Stripe User
オプションの名前を変更すると、それを完全に削除するオプションが表示されることがあります。削除した場合は 2 段階認証方法として利用できなくなるため、単に名前を変更したい場合にはこのオプションを使用しないでください。