リザーブ

リザーブは、ビジネスに利用者からのチャージバックと返金に対応するうえで十分な資金があることを保証するために必要です。リザーブの金額は、ビジネスに伴うリスクレベルに基づいています。リザーブのステータスは、ダッシュボードで確認できます。


リザーブとは何ですか?

リザーブとは、ビジネスの売上の一部を所定の期間、一時的に保留することです。リザーブの役割は、返金やチャージバックが開始された際、顧客に適時に資金を提供できるようにすることです。顧客の返金やチャージバックの資金は、ビジネスのリザーブ残高から直接引き出されます。Stripe が資金をリザーブするのは、予想外の売上処理の問題からエンドユーザーを守り、Stripe ユーザーが Stripe で決済の受け付けを継続できるようにするためです。

リザーブが設定されても、ビジネスが Stripe で決済を受け付ける機能には影響がないため、ビジネスは通常どおり事業を継続することができます。

リザーブを設定する前に、リザーブの条件、リザーブされる売上の割合、リザーブが適用される期間に関する情報を Stripe からユーザーに送ります。顧客の返金やチャージバックを処理する時間を確保するため、リザーブ期間は通常、30 日~ 90 日とされます。リザーブは、決済代行業者で用いられている一般的な業界慣行であり、ビジネスが顧客からのチャージバックや返金の要求に確実に対応できるようにすることを目的としています。リザーブされた売上は、リザーブ期間の終了後、できる限り早く入金されます (顧客の返金または不審請求の申請にリザーブで対応した場合は、その分が差し引かれます)。

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なぜリザーブが必要なのですか?

ビジネスで顧客から支払いを受け取ったにもかかわらず、注文を履行できない場合、Stripe は決済代行業者として、それに伴うチャージバックと返金に責任を負います。不審請求の申請が発生すると、通常、カードネットワークにより課される不審請求の申請の追加手数料とともに決済金額がビジネスのアカウント残高から差し引かれます。

しかし、不審請求の申請金額に対応するための十分な資金がアカウントにないことも起こり得ます。そのような状況を避けるために、予想される将来の不審請求の申請に備えて、リザーブを設定します。リザーブは、予測される損失をカバーするためのものです。何もなければ、リザーブは解除されます。このようなプロセスは煩わしいものかもしれませんが、最終的に Stripe ユーザーのビジネスとその顧客を守ることにつながると弊社は考えております。

リザーブに関する他のよくある質問については、リザーブに関するよくあるご質問のページをご覧ください。

リザーブにはどのような種類がありますか?それぞれどのような役割がありますか?

Stripe は、固定リザーブローリングリザーブの 2 種類を利用します。

固定リザーブ – 所定のリリース日

固定リザーブでは、新規取引ごとに売上の一定の割合が所定のリリース日までリザーブに保持されます。リザーブされた売上は、リリース日にアカウントの利用可能な残高にリリースされ、次回の入金に利用できるようになります。

以下の例は、アメリカのビジネスでリザーブ率が 25%、固定リリース日が 8 月 30 日、入金タイミングが標準的な 2 営業日後であるケースを示します。

日付

取引

8 月 1 日

  • ビジネスが製品を 100 米ドルで販売する.• Stripe が 2.9% + 0.30 米ドル (合計 3.20 米ドル) を徴収する。
  • 残金 (96.80 米ドル) のうち 75% (72.60 米ドル) は 2 営業日後にビジネスに入金可能になる。
  • 残りの 25% (24.20 米ドル) は 8 月 31 日までリザーブに保持され、その後、入金用の利用可能なアカウント残高にリリースされる。

8 月 4 日

  • ビジネスが製品を 200 米ドルで販売する。
  • Stripe は 2.9% + 0.30 米ドル (合計 6.10 米ドル) を徴収する。
  • 残金 (193.90 米ドル) のうち 75% (145.43 米ドル) は 2 営業日後にビジネスに入金可能になる。
  • 残りの 25% (48.47 米ドル) は 8 月 31 日までリザーブに保持され、その後、入金用の利用可能なアカウント残高にリリースされる。

8 月 31 日

リザーブに保持された全額 (24.20 米ドル + 48.47 米ドル = 72.67 米ドル) がリリースされ、入金可能になる。

ローリングリザーブ

ローリングリザーブでは、新規取引ごとに所定の割合の売上が一定のローリング期間で (たとえば、30 日間ずつ) リザーブに保持されます。個々の取引がその期間を超えると、その取引からリザーブされた売上は、アカウントの利用可能な残高にリリースされ、次回の入金に利用できるようになります。

以下の例は、アメリカのビジネスでリザーブ率が 25%、ローリングリリース期間が 30 日間、入金タイミングが標準的な 2 営業日後であるケースを示します。

日付

取引

1 日目

  • ビジネスが製品を 100 米ドルで販売する。Stripe は 2.9% + 0.30 米ドル (合計 3.20 米ドル) を徴収する。
  • 残金 (96.80 米ドル) のうち 75% (72.60 米ドル) は 2 営業日後にビジネスに入金可能になる。
  • 残りの 25% (24.20 米ドル) は 30 日間リザーブに保持され、その後、入金用の利用可能なアカウント残高にリリースされる。

4 日目

  • ビジネスが製品を 200 米ドルで販売する。Stripe は 2.9% + 0.30 米ドル (合計 6.10 米ドル) を徴収する。
  • 残金 (193.90 米ドル) のうち 75% (145.43 米ドル) は 2 営業日後にビジネスに入金可能になる。
  • 残りの 25% (48.47 米ドル) は 30 日間リザーブに保持され、その後、入金用の利用可能なアカウント残高にリリースされる。

31 日目

リザーブに保持された金額のうち 24.20 ドルがリリースされ、入金可能になる

31 日目

  • ビジネスが製品を 300 米ドルで販売する。Stripe は 2.9% + 0.30 米ドル (合計 9.00 米ドル) を徴収する。
  • 残金 (291.00 米ドル) のうち 75% (218.25 米ドル) は 2 営業日後にビジネスに入金可能になる。
  • 残りの 25% (72.75 米ドル) は 30 日間リザーブに保持され、その後、入金用の利用可能なアカウント残高にリリースされる。

34 日目

リザーブに保持された金額のうち 48.47 ドルがリリースされ、入金可能になる

62 日目

リザーブに保持された金額のうち $72.75 がリリースされ、入金可能になる

リザーブ + 残高送金

新規取引にのみ影響を与える上記のリザーブプランのいずれか (固定またはローリング) に加えて、既存の残高の一部がリザーブに送金されることもあります。

以下の例は、アメリカのビジネスで固定リザーブ率が 25%、残高送金が 25 %、リリース期間が 30 日間、入金タイミングが標準的な 2 営業日後であるケースを示します。

日付

取引

1 日目

  • ビジネスに利用可能なアカウント残高が 10 万米ドルある。
  • 利用可能なアカウント残高の 25% (2 万 5,000 米ドル) が 30 日間リザーブに保持される。
  • 残りの 75% (7 万 5,000 米ドル) は 2 営業日後にビジネスに入金可能になる。

1 日目

  • ビジネスが製品を 100 米ドルで販売する。Stripe は 2.9% + 0.30 米ドル (合計 3.20 米ドル) を徴収する。
  • 残金 (96.80 米ドル) のうち 75% (72.60 米ドル) は 2 営業日後にビジネスに入金可能になる。
  • 残りの 25% (24.20 米ドル) は 30 日間リザーブに保持され、その後、入金用の利用可能なアカウント残高にリリースされる。

4 日目

  • ビジネスが製品を 200 米ドルで販売する。Stripe は 2.9% + 0.30 米ドル (合計 6.10 米ドル) を徴収する。
  • 残金 (193.90 米ドル) のうち 75% (145.43 米ドル) は 2 営業日後にビジネスに入金可能になる。
  • 残りの 25% (48.47 米ドル) は 26 日間リザーブに保持され、その後、入金用の利用可能なアカウント残高にリリースされる。

31 日目

リザーブに保持された全額 (2 万 5,000 米ドル + 24.20 米ドル + 48.47 米ドル = 2 万 5,072.60 米ドル) がリリースされ、入金可能になる。

一般的なトピック
一般的なトピック
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