Stripe Connector for NetSuite は、税額計算のために Avalara AvaTax Connector for Stripe Invoicing をサポートしています。その仕組みについて、ご説明します。
Stripe Connector for NetSuite は、Avalara AvaTax コネクターをサポートしてします。これにより、Avalara の機能を使って Stripe の請求書の税額を計算することができます。NetSuite コネクターはこれらの請求書を NetSuite に同期し、計算された税額を記録します。
仕組み
Avalara AvaTax コネクターで税額が計算され、その税額が Stripe の請求書に独立した項目として追加されます。Stripe の請求書は、計算された税額が追加されるまで、未確定の状態にしておく必要があります。税額は、Stripe の請求書の項目に Sales Tax
(売上税) という追加項目として表示されます。
この機能を使用するには、アカウントの pay_immediately パラメーターを有効にしてください。これにより、最初の請求サイクル後に、税額が自動計算されるようになります。また、郵便番号だけで税金を計算することもできます。それぞれのビジネスに最適な方法については、税務専門家にご相談ください。
警告
Avalara は、Avalara Connector for Stripe Invoicing の限定的なサポートを提供しています。このコネクターと Stripe Connector for NetSuite の併用については、お客様の自己責任となります。
Avalara を設定する
Stripe Connector for NetSuite と Avalara の併用について十分にテストするには、Avalara テスト環境が必要です。Stripe の本番環境とテスト環境の取引を同時に処理することはできません。
Stripe のテストアカウントに一致するように、Avalara の環境を設定してください。
- Tax On Invoices (請求書の税額) で、Recurring (繰り返し) と Normal (標準) を選択します。
- Avalara で課税対象とする Stripe の項目を決定するため、項目の対応付けを設定します。
Avalara が Stripe に連携されると、Stripe の顧客メタデータフィールドに Avalara 用の住所情報が追加されます。支払いに税金が確実に追加されるようにするために、Stripe は、サブスクリプションを開始する際に pay_immediately: false パラメーターを使用して、即時決済を遅延させます。次回のサブスクリプション請求期間の請求書が作成される際、Stripe の請求書に Avalara の税額項目が自動的に追加されます。
Webhook の設定
Avalara は、Stripe アカウントからの Webhook を自動受信しません。Avalara をテストしたい各環境に、手動で Avalara の Webhook URL を追加する必要があります。そのためには、AvaTax の設定で Avalara の Webhook エンドポイントをコピーし、それを Stripe の Webhook の管理画面に追加してください (API > Webhooks)。
テスト用 Webhook を処理するには、 AvaTax for Stripe ダッシュボードを使用して Avalara のサンドボックスシステムに接続します。一度に接続できる Avalara 環境は 1 つだけです。税額計算について、詳細は Avalara AvaTax の利用法をご覧ください。
AvaTax 税コード
NetSuite の税金計算機能を使用している場合、NetSuite 内で作成された請求書に対して、税額が自動的に計算・記録されている可能性があります。Stripe Billing の請求書を使用している場合、Avalara で税額が計算・記録されてから、請求書が NetSuite に同期されます。Avalara が NetSuite 内で税額を計算しないようにするために、コネクターによって、請求書およびその項目レベルで税コードが Not Taxable
(課税対象外) に設定されます。
Stripe の価格が AvaTax の税コードを設定した NetSuite の項目に連携している場合、Avalara システムによって Stripe コネクターのデフォルト設定が上書きされ、税金が二重に計算されます。そのため、Stripe の価格に連携している NetSuite の項目に AvaTax の税コードが設定されていないことを確認してください。
NetSuite での税金表示
Avalara で計算された税金は、NetSuite の請求書上では Stripe Tax の項目として表示されます。この項目名の変更、負債勘定科目の編集、その他の項目設定の編集を行うことが可能です。NetSuite での税金管理方法に合わせて、項目名や勘定科目をカスタマイズしてください。
NetSuite 環境の外で Avalara を使って税金を計算している場合、NetSuite 内で Avatax
の売上税項目を使って税額を表すことはできません。この特別な税項目を使用すると、Avalara の API コールが発生し、同じ注文に対する税金が再度登録されてしまいます。NetSuite 環境の外で Avalara によって計算された税額は、NetSuite の税コードや税グループでは表現されません。
Avalara の競合状態
Avalara コネクターでは、競合状態が発生することがあるため、注意が必要です。 invoice.created Webhook を使用している場合、Stripe の請求書に個別の項目として従量課金を追加した後で Avalara が税額を計算することになります。この場合、税額が正しく計算・記録されない可能性があります。