Stripe はビジネスとその利用者を保護するためにクレジットアカウントの審査を実施し、ビジネスが長期にわたって良好な状態を保てるようにしています。高いクレジットリスクを示す要素には、不審請求の申請率の上昇、返金率の上昇、提供までの期間が長いこと、請求期間が長いこと、取引量や決済額の急増などが含まれます。Stripe では、日々のアクティビティーで検出されたリスクシグナルに応じた頻度で、アカウントを継続的に審査しています。
金融エコシステムにおける立場から、Stripe は弊社のサービスを利用するビジネスやその顧客を保護する最終的な責任を担っています。業界標準に基づき、Stripe は新規と既存のどちらのユーザーアカウントに対しても審査を実施し、ビジネスが時間の経過とともに変化しても円滑に維持されていることを確認します。
Stripe は、このプロセス中に収集された情報を使用して、Stripe がお客様のビジネスの正確かつ最新の状態を把握していることを確認し、今後の不審請求の申請や返金リクエストへの対応をサポートするために追加のステップが必要かどうかを判断します。
クレジットリスクとは何ですか?どのように発生するのですか?
Payments におけるクレジットリスクとは、ビジネスがすでに支払いを受け取っているのに顧客に対してその義務を果たすことができない場合に生じる損失の可能性を意味します。多くの場合、ビジネスに関連付けられたリスクレベルとは、不審請求の申請によって損失が生じる可能性のことを指します。数年分の支払い処理データを分析し、商品やサービスの提供よりも前に支払いを受けるビジネスは不審請求の申請を受けやすく、Stripe のような決済代行業者にとってクレジットリスクを生み出すことが分かりました。ビジネスに商品やサービスを提供する意思があっても、提供までの期間が長い場合、スタッフの配置やサプライチェーンの問題といった想定外の遅れや混乱の影響を受けやすく、提供ができなくなる恐れがあります。
一般に、事業に関わる義務を履行し続けるための運営上および財務上の回復力を示す責任は、ビジネスの側にあります。
どのような要素や兆候があると、クレジットリスクが高いことになるのですか?
次の要素が 1 つまたは複数ある場合、クレジットリスクが高い可能性があります。
- 不審請求の申請率の上昇:不審請求の申請 (またはチャージバック) が発生する理由はさまざまです。それらは、顧客が取引を認識しない場合、取引を承認しない場合、または受け取った商品やサービスの支払いを望まない場合に生じることがほとんどです。不審請求の申請率が高い (0.75% 以上) Stripe アカウントは、リスクが高いとみなされます。
- 返金率の上昇:返金が大幅に増加している場合 (前週または前月から 100% 増加など)、ビジネスにおいて注文のフルフィルメントに問題があることを示している可能性があります。
- 提供までの期間が長い業界:商品やサービスの提供が、支払いを受け取ってから数週間または数カ月後に行われるのが一般的な特定の業界の場合 (旅行業界やイベント業界など)、リスクが高いとみなされます。こうしたタイプのビジネスでは提供までの期間が長いため、スタッフの配置やサプライチェーンの問題といった想定外の遅れや混乱の影響を受けやすく、注文のフルフィルメントに影響を与える可能性があります。
- 請求期間が長いビジネス:年次の請求、依頼料、口座のクレジットなど、長期にわたって提供されるサービスに対して事前に顧客に請求するビジネスは、顧客がそのサービスへの支払いを継続しないことを決定した場合に、不審請求の申請や返金を受けやすくなります。
- 取引額の急増:ビジネスで取引額が急増すると、顧客の需要に対応できず、注文のフルフィルメントができなくなる場合があります。決済額の急増は、不正使用による攻撃を示す場合もあります。
このプロセスの今後の流れ
審査では、お客様のビジネスモデル、処理履歴、評判、財務状態の安定性、Stripe 製品の使用状況などを重点的に確認します。また、不審請求の申請リスクを軽減するため、お客様が顧客に明確な情報を提供していることを確認します。この情報には、お客様のビジネスへの問い合わせ方法、フルフィルメントのポリシー (返金、キャンセル、配送ポリシーなど)、提供される無料トライアルの詳細情報などがあります。
お客様のビジネスの全体像を把握するため、銀行の残高や取引履歴、財務諸表、ビジネスに関連する管理口座など、最新の金融情報の提供をお願いする場合があります。また、運営の管理や Stripe での最近の処理履歴について追加で質問する可能性もあります。
こうした審査が必要な理由
Stripe は決済代行業者として重要な責任を担っており、Stripe ユーザーが顧客から支払いを受けたにもかかわらず注文のフルフィルメントを実行できない場合に生じる返金や不審請求の申請に対する責任を負います。また、Stripe は決済エコシステムのパートナーにより課されている厳格な要件にも従う必要があります。この要件では、Stripe が対応可能なリスクレベルが規定されています。そのため、Stripe で処理を行うすべてのビジネスに対して数種類の審査を実施して、クレジットリスクを監視し、金融パートナーの要件を満たす必要があります。
ビジネスモデル、売上フロー、ベンダーとの提携などの詳細な情報をご提供いただくことで、Stripe はお客様のビジネスへの理解を深め、適正に評価することができます。また、Stripe ダッシュボードから銀行口座を関連付けることで得られるインサイトによって、Stripe はお客様の流動性を継続的に把握でき、頻繁な審査の必要性を軽減できます。
審査がスムーズに進むようにお客様が行える対策
以下で紹介するように、すばやく効率的に審査を完了させるためにできる対策はいくつかあります。
- お客様の連絡先情報を最新の状態にして、必要な場合には連絡が取れるようにしてください。
- 質問への回答はできる限り詳細に行い、関連する補足の書類を含めてください。
- 銀行口座を関連付けることで、追加情報をお客様から直接収集する必要性が軽減し、アカウント審査の頻度も低下する可能性があります。
Stripe では、ご提供いただいた情報に基づいてリスク評価を行います。この情報がなければ、お客様のビジネスのプロフィールを十分に把握できず、審査プロセスの負担が増す可能性があります。
クレジットリスク審査の後のアクションについて教えてください。
審査後に Stripe が行うアクションは、Stripe が判断したお客様のビジネスのリスクレベルに応じて異なります。大半の場合、審査が終了すると、ビジネスで通常どおり処理を続けることができます。
リスクレベルが上昇していると判断されたビジネスの場合、Stripe は各取引の一部をリザーブに保留し、将来の返金や不審請求の申請に対応するための資金を確保する可能性があります。まれではありますが、ビジネスのリスクが非常に高いと判断される場合、長期間にわたってカードネットワークのモニタリングプログラムの対象となっている場合、または Stripe 利用規約に違反している場合、アカウントの解約が必要になる場合があります。
ビジネスを円滑に維持するための支払いのベストプラクティス
クレジットリスクを管理して不審請求の申請を防ぎ、一般にビジネスを円滑に維持するための方法をいくつかご紹介します。
- 可能であれば、納品までの期間を短縮するため、顧客への請求を、顧客が商品やサービスを受け取る日にできるだけ近づけて行います。
- サービスで予期しない混乱が生じたり続いたりする場合には、継続支払いを一時停止してください。
- 不審請求の申請につながる可能性がある支払いについては、事前にキャンセルや返金を行います。
- 不審請求の申請の全体的なアクティビティーについて、ダッシュボードのホームページのレポート概要で追跡します。
- 不審請求の申請を受けた場合は、できるだけ早く対応してください。
- 不正な支払いからビジネスを守るための対策を実施してください。
- 発送条件、返品ポリシー、返金ポリシー、返金保証をウェブサイトに明確に表示して、顧客がこうした情報を簡単に見つけられるようにしてください。
- 領収書、契約書、配送証明書の詳細なコピーを保管してください。デジタル商品やサービスの場合、使用状況を顧客に関連付けるアクセスログや書類を保管します。
- 製品やサービスに関連する問題について、顧客が簡単に連絡できるようにしてください。
- カスタマーサービスの対応時間を設定し、顧客が支払い関連の問題を簡単に解決できるようにしてください。
- 製品やサービスの提供の遅れを顧客に通知するプロセスを確立します。
- 予想される売上に十分対応できる商品在庫を確保し、フルフィルメントで問題が発生しないようにしてください。
- 顧客に追跡番号を提供します。
アカウントの審査の頻度について教えてください。
Stripe は、Stripe を利用する各ビジネスのアカウントを自動システムで継続的にモニタリングしています。アカウントに対して行う審査の金額や頻度は、日常的なアクティビティーのモニタリングから拾い上げるリスクの兆候によって異なります。
ビジネスが業務や財務上の理由から事業に関わる義務を履行できないリスクがある場合、より頻繁に審査を行う可能性があります。 このような審査は、金融サービス業界では一般的に行われています。
随時行われるクレジットリスクの審査に加え、処理動作に異常がある場合や、業界の逆風や厳しい経済環境によってビジネスが悪影響を受ける可能性があると Stripe が判断した場合にも、審査を行います。
銀行口座を関連付けることで、Stripe はお客様の流動性を継続的に把握できるようになり、お客様から追加情報を直接収集する必要性や、アカウント審査の頻度が低下する可能性があります。
Stripe では情報の機密性や安全性をどのように確保していますか?
Stripe にとってデータの安全性と機密性は非常に重要です。ユーザーからご提供いただいた情報はリスク評価のみを目的とするものであり、必要な場合にのみ、Stripe 内で共有されます。Stripe のデータ処理の詳細については、プライバシーポリシーをご覧ください。
必要な情報を提供できない場合はどうなりますか?
これらのアカウント審査は、Stripe ユーザーに対して、処理条件として要求されているステップです。必要な情報を適切なタイミングで提供していただくことで、ユーザーのビジネスに影響を与える可能性がある不測の遅延や予期せぬリスク緩和がないことを確認できます。
必要な書類や情報を提供できない場合は、できる限り速やかに Stripe にご連絡ください。可能な限り代替案を見つけられるようお手伝いいたします。
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