Connect のセットアップ

Connect を導入いただく上で、売り手や資金フローのセットアップガイドです。


アカウントの連結方法

Standard アカウント

Standard アカウントは単体のアカウントと比較をして、機能的に差異はありません。プラットフォームに Standard アカウントを連結する際、アカウントを新しく作成する以外に、既存のアカウントを連結することも可能です。Standard アカウントの連結には OAuth と呼ばれる認可のための技術を採用しています。Standard アカウントの利用者にあたる新しい出店者は OAuth で発行されたリンクから必要な情報を入力していただきますが、新規にアカウントを作成するか既存のアカウントを連結するかは Stripe が制御を行うため、売り手が Stripe アカウントを既に持っているかどうかを心配する必要はありません。UI の観点からは、Web サイトに「Stripe へ接続」ボタンを配置するだけです。出店者が Stripe アカウントの申し込みの必要項目に入力して、アカウントをアクティベートしたら(またはログインして既存の Stripe アカウントに接続したら)、出店者は Stripe を使用できる状態になり、即座に決済を受け付ける準備が整います。

Custom アカウント

Custom アカウントでは、プラットフォーム事業者が責任を持って売り手の情報を収集して、Stripe へ送信します。前提となるのは、支払金額の振込先となる個人または企業の身元が確かであること、売り手の法的な正式名称が Stripe に伝えられていることです。Stripe は KYC 規制のためにこの情報を必要としています。
売り手先の国を指定することで、Custom アカウントの作成ができます。その後、各国ごとに定められた子アカウントが本番環境で利用できるようにするための必須情報を更新します。Stripe がホストする Connect Onboarding を利用することで、より簡単に必須情報を収集することができます。もしくは、自社でフォームを開発する必要があります。なお、Stripe ではすべての Custom アカウントの所有者に Stripe 連結されたアカウント使用契約書へ同意いただいております。売り手には必ずこの契約に同意してもらう必要があります。

Express アカウント

Express アカウントでは、まずアカウントを作成するボタンをホームページに設置し、売り手はボタンをクリックすることで Stripe の登録フォームへ遷移します。ここで、出店者はアカウントに必要な情報を入力する必要があります。アクティベートが完了次第、プラットフォーム事業者により OAuth のエンドポイントを作成することで、接続が完了いたします。


資金フロー

Direct Charges:子アカウントに支払いを作成する

子アカウントに支払いを作成し、その支払いの一部をプラットフォームに配分します。子アカウントに支払いが付くため、子アカウントが決済手数料を負担し、返金やチャージバックに対応します。そのため、Standard アカウントがこちらに向いています。

Destination Charges:プラットフォームに支払いを作成する

プラットフォームに支払いを作成し、子アカウントへ資金のいくらかを配分するタイプです。支払いはプラットフォーム上にあるため、Stripe 手数料はプラットフォームが負担します。また、返金やチャージバックのの対応もプラットフォームが行います。プラットフォームが資金をコントロールするため、Custom アカウントとExpress アカウントに最適です。

Separate Charges & Transfers:支払いと送金を分ける

こちらもプラットフォームに支払いを作成するため、Custom アカウントとExpress アカウントに最適です。プラットフォームで支払いを作成した際、すぐに子アカウントへ送金を行わず、複数に分けたり時間をおいてから、手動で子アカウントへ配分します。

資金フロー ユースケース ビジネス例 おすすめのアカウントタイプ
Direct Charges ・顧客は直接子アカウントと取引きを行う
・1つの支払いに、1つの子アカウントのみ関わる
・Shopify のようなEコマース
・クラウド会計サービス
・Standard アカウント
Destination Charges ・顧客は子アカウントが提供するサービス/製品への支払いをプラットフォームへ作成
・1つの支払いに、1つの子アカウントのみ関わる
・Lyft のようなライドシェアサービス
・Thumbtack のようなサービスマーケットプレイス
・Custom アカウント
・Express アカウント
Separate Charges & Transfers ・1つの支払いに、複数の子アカウントが関わる
・支払い時に子アカウント先が不明
・支払いを送金のタイミングが異なる
・モール型のマーケットプレイス ・Custom アカウント
・Express アカウント

入金コントロール

Standard アカウント:子アカウントが自分の管理画面にて設定します。
Custom、Express アカウント:プラットフォームがコントロールします。
設定できる入金サイクルには、「自動入金(週次・月次)」と「手動入金」があります。