Stripe Tax の従量課金料金の解説
Stripe Tax の料金は使用量に基づいており、取引の件数や、税金の計算と徴収のために Stripe Tax を利用して処理した売上の金額によって決まります。料金は使用する実装のタイプによって異なります。実装のタイプに関係なく、有効な納税登録がある管轄区域でのみ取引手数料が発生します。
サブスクリプションベースの料金に関する詳細は、こちらをご覧ください。
Stripe Billing、Invoicing、Checkout、Payment Links でのノーコードの実装
Stripe Tax をノーコードで実装している場合の従量課金料金は、税務登録を行っている管轄区域で処理した金額の 0.5% です。この金額には計算済みの売上税を含む取引金額の全額が含まれます。
Stripe Tax での API 実装
Stripe Tax には Calculations API と Transactions API の 2 種類の API が用意されています。どちらの API も実行した API コールの回数に基づいて料金が決定します。
- Transaction API コール 1 回あたりの料金: 0.50 ドル
- Calculation API コール 1 回あたりの料金: 0.05 ドル
注: API の手数料は各市場に固有であり、取引の実行場所とは関係なく加盟店の所在地に基づいて決まります。たとえば、アメリカに所在する加盟店が複数の国に商品を販売している場合は、Stripe Tax API の手数料はすべての取引に対して米ドル建てで請求されます。
Stripe Tax の Calculations API のみを使用する場合
実行したすべての Calculation API コールに対して、ご利用の Stripe 残高から日次で料金を支払うことになります。
Stripe Tax の Calculations API と Transactions API を使用する場合
Transaction API コールを実行するたびに Calculation API コールを 10 回まで無料で実行できます。Transaction API コール 1 回あたりの Calculation API コールの回数が 10 回を超えると、Calculation API コール 1 回につき 0.05 ドルの料金が発生します。この料金は月次で集計されます。
実行したすべての Calculation API コールおよび Transaction API コールに対して、ご利用の Stripe 残高から日次で料金を支払うことになります。Calculation API コールに差分がある場合は毎月末に払い戻しが適用されます。Calculation API コールに超過分がある場合はクレジットが付与されます。払い戻しは月末の 3 営業日後までに実行されます。
従量課金料金の例
例 1: Calculation API コールのみを使用しているユーザーの場合
ユーザーは Calculation API コールをひと月に 1,000 回実行し、その間 Transaction API コールは 1 回も実行しなかったとします。API コールが実行されたため、料金は日次で請求されます。Transaction API コールは一度も実行されなかったため、払い戻しは適用されません。従って、ユーザーのこの月の利用料金は 50 ドルとなります。
例 2: Transaction API コールを 1 回実行するたびに Calculation API コールを 1 回実行しているユーザーの場合
ユーザーは Calculation API コールをひと月に 1,000 回実行し、その間 Transaction API コールを 1,000 回実行しました。API コールが実行されたため、ユーザーは請求を受けます。ユーザーは月末に 1,000 回の Calculation API コールに対する払い戻しを受けます。これは、Transactional API コール 1 回につき最大 10 回の Calculation API コールが含まれるためです。ユーザーには 1,000 回の Transaction API コールに対してのみ料金が請求され、その金額は 500 ドルです。
例 3: Transaction API コールを 1 回実行するたびに Calculation API コールを 11 回以上実行しているユーザーの場合
ユースケース: こちらはまれなケースですが、ウェブサイトの購入完了率がきわめて低い場合や Calculations API が必要以上に呼び出される方法で実装されている場合に発生することがあります。
このユーザーはひと月に Calculation API コールを 1,000 回、Transaction API コールを 80 回実行したとします。API コールが実行されたため、ユーザーは請求を受けます。Transaction API コール 1 回につき 10 回の Calculation API コールの払い戻しを受けられます。月末には 800 回の Calculation API コールに対する払い戻しが行われます。最終的に、ユーザーには 200 回の Calculation API コールと 80 回の Transaction API コールに対する請求が行われます。
その他の情報
- 必要に応じて特定の取引で Stripe Tax を有効にすることが可能です。ただし、Stripe Tax は複数の場所を自動的に特定し、ユーザーの取引が現地の登録しきい値に対して正しくモニタリングされていることと、ユーザーが購入者に対して常に正しい税額を請求していることを確認します。Stripe は、ユーザーがすべての取引で税務要件に簡単に遵守できるようにしたいと考えています。そのため、課税最低額を超え、有効な登録が行われているすべての取引において Stripe Tax の使用をお勧めします。また、Stripe Tax を使用して納税義務をモニタリングすることも推奨しております。この機能は無料で使用できます。
- Stripe Tax の Transaction API コールは、成功した支払い取引とは切り離されています。ユーザーは Stripe Tax 対してのみ Transaction API を呼び出す必要があります。このことはすべての Stripe API プロダクトに共通しています。
- Stripe Tax API のユーザーには実行したすべての Calculation API コールと Transaction API コールに対して日次で料金が請求されます。該当する場合は各月の末日に払い戻しが適用されます。払い戻しは通常、月末の 3 営業日後に実行されます。
- 使用されなかった Calculation API コールは翌月には繰り越されません。