テスト環境のサブスクリプションのデータ保管

テスト環境のサブスクリプションのデータ保管に関する Stripe のポリシーでは、テスト環境のサブスクリプションは作成後 90 日経つと自動的にキャンセルされ、キャンセルの 30 日後に削除されます。それよりも長い期間データを保持したい場合、ユーザーは Actions (アクション) > Mark as exempt (除外としてマークする) をクリックすることで、テスト環境のサブスクリプションに、削除を免除するマークを付けることができます。本番環境のサブスクリプションはこのポリシーの対象ではなく、Stripe の全般的なデータ保管に関するポリシーに従って保持されます。


Stripe のデータ保管に関するポリシーでは、本番環境とテスト環境ですべての Stripe オブジェクトを保管することが規定されています。一般にオブジェクトは、特に指定や要望がない限り、Stripe アカウントの存続期間にわたり保管されます。ただし、中には Events など、Stripe ユーザーに長期的な大きな価値をもたらさずに大量のデータを生成する Stripe オブジェクトもあります。テスト環境のサブスクリプションもそのようなオブジェクトの 1 つです。このドキュメントでは、テスト環境でサブスクリプションがどのように保管されるかを説明します。

本ガイドをお読みになると、以下のことができるようになります。

注: 本番環境のサブスクリプションは、ここで扱うデータ保管に関するポリシーの対象ではなくStripe の全般的なデータ保管に関するポリシーに従って保持されます。

テスト環境のサブスクリプションのデータ保管に関するポリシー

90 日以上前に作成されたテスト環境のサブスクリプションについては、Stripe がそのサブスクリプションを自動的にキャンセルします。

キャンセルの 30 日後に、Stripe は当該のサブスクリプションとその派生オブジェクトを自動的に削除します。

詳細については、以下のよくあるご質問をご覧ください。

テスト環境のサブスクリプションに、削除を免除するマークを付ける

テスト環境のサブスクリプションがキャンセルまたは削除される予定である場合は、Stripe ダッシュボードでそのラベルが付けられます。サブスクリプションに自動削除を免除するマークを付けるには、Actions (アクション) > Mark as exempt from test mode auto deletion (テスト環境の自動削除の免除としてマークする) をクリックしてください。

よくあるご質問

このポリシーはいつから適用されていますか?

本ポリシーは、以下の基準に従って、Stripe アカウントに適用されます。

2022 年 11 月 16 日以降に作成された Stripe アカウントについては、2022 年 11 月 16 日に適用が開始されます。

2022 年 11 月 16 日より前に作成された Stripe アカウントについては、2023 年 2 月 1 日に適用が開始されました。

サブスクリプションがキャンセル / 削除されるタイミングを教えてください。

免除のマークが付いていない限り、90 日以上前に作成されたテスト環境のサブスクリプションは自動的にキャンセルされ、キャンセルの 30 日後に削除されます。ダッシュボードでテスト環境のサブスクリプションを表示すると、自動的にキャンセルされる正確な日付を確認できます。

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テスト環境のサブスクリプションに自動削除を免除するマークを付けると、どうなりますか?

サブスクリプションはキャンセルまたは削除の対象としてマークされなくなります。ダッシュボードのユーザーが免除を解除するまで、テスト環境のサブスクリプションが Stripe により自動的にキャンセルされたり、削除されたりすることはありません。

テスト環境のサブスクリプションに付けた自動削除の免除のマークは解除できますか?

解除できます。テスト環境のサブスクリプションに、削除を免除するマークが付けられると、ダッシュボードのユーザーは、そのサブスクリプションの「Remove auto deletion exemption (自動削除の免除を解除)」を選択できます。テスト環境のサブスクリプションは、データ保管に関するポリシーに従って、すぐに自動キャンセルまたは自動削除の対象になります。

どうしてテスト環境のサブスクリプションに免除のマークを付ける必要があるのですか?

時間が自然に経過した場合の動作をテストしたい場合は、テスト環境のサブスクリプションにデータ保管に関するポリシーの免除マークを付けることをお勧めします。たとえば、長期間にわたり使用されるアプリケーションの内部デモを構築し、ユーザーが請求を受ける過程をテスターが体験できるようにしたい場合は、テスト環境のサブスクリプションに免除のマークを付ける必要があります。このようなテストシナリオでは、以下のようなさまざまな疑問が生じる可能性があります。

テスト環境のサブスクリプションに免除のマークを付ける必要がないのは、どのようなときですか?

大半のテストシナリオでは、サブスクリプションの作成にテストクロックを使用して時間の経過をシミュレーションし、作成されたサブスクリプションがどうなるかを理解するべきです。時間の経過をシミュレーションした後、サブスクリプションは不要になるので、テスト環境のサブスクリプションのデータ保管に関するポリシーの免除マークを付ける必要はありません。

テストクロックを使って作成したサブスクリプションに新しいポリシーが与える影響を教えてください。

現時点で、テストクロックとその顧客は作成後 30 日経つと自動的に削除され、関連するサブスクリプションはテストクロックの削除時にキャンセルされています。今回のポリシーにより、今後はキャンセルから 30 日経ったサブスクリプションが削除されます。関連するテストクロックが設定された顧客のサブスクリプションに免除のマークを付けることはできません。

データ保管に関するポリシーに従って削除されたテスト環境のサブスクリプションは元に戻せますか?

いいえ。削除されたテスト環境のサブスクリプションは元に戻すことができず、免除のマークを付けることもできません。テストの必要性に応じて、テスト環境で新しいサブスクリプションを作成することをお勧めします。

サブスクリプションが削除されると、どの Stripe オブジェクトが削除されますか?

削除のマークが付けられたサブスクリプションが消去されると、以下の関連オブジェクトが削除されます。

テスト環境のサブスクリプションが削除された後は、どのオブジェクトが残り、どのように表示されますか?

サブスクリプションが支払いを生成した場合、それに対応する PaymentIntent オブジェクト、Charge オブジェクト、BalanceTransaction オブジェクトは API に残ります。

テスト環境のデータポリシーに従って関連するサブスクリプションが削除されると、関連する PaymentIntent オブジェクトと Charge オブジェクトの `invoice` フィールドの値は「NULL」になります。

API を使って、削除されるテスト環境のサブスクリプションのリストを検索できますか?

できません。削除されるテスト環境のサブスクリプションは、ダッシュボードでそのマークを付けられるだけです。削除予定のサブスクリプションであっても、削除されるまでは API で個別に検索できます。その際、削除される予定であることを示唆するような表示は一切ありません。

テスト環境で削除を免除するマークを付けることのできるサブスクリプションの数はいくつですか?

Stripe アカウントでテスト環境のサブスクリプションに自動削除の免除のマークを付けられるのは、一度に 50 件までです。

免除対象外のサブスクリプションが自動でキャンセルされると、Webhook が送信されますか?

はい。「customer.subscription.deleted」というイベントが通知されます。

免除対象外のサブスクリプションが自動で削除されると、Webhook が送信されますか?

いいえ。テスト環境でサブスクリプションとサブスクリプションスケジュールが自動的に削除される際、Webhook は送信されません。