Stripe ユーザー規約の更新 - 2022 年 8 月 22 日

2022 年 8 月 22 日に、Stripe はアメリカの Stripe 利用規約および特定の Stripe 製品の使用に適用される関連規約を更新しました。最も注目すべき変更点の概要や発効日など、これらの変更の詳細について以下に示します。

サポートへのお問い合わせ

以下の説明では疑問を解決できない場合、こちらのサポートフォームの下半分に入力してください。件名とトピックが自動入力されているので、回答までの時間が短縮できます。

これらの変更はいつ発効しますか?

アメリカの既存のユーザーの場合、更新されたStripe 利用規約と関連規約は 2022 年 9 月 24 日に発効します (アメリカの Stripe Connect プラットフォームの Custom アカウントまたは Express アカウントを除きます。Custom アカウントまたは Express アカウントについては、更新された規約は 2022 年 10 月 1 日に発効します)。更新された規約に同意しない場合、Stripe サービスの利用を停止し、規約が発効する前にこちらの手順に従って Stripe アカウントを解約する必要があります。発効日後の製品とサービスのご利用については、更新された規約の対象となります。

アメリカの新規ユーザーの場合、更新された規約は即時発効します。

ユーザーによる対応は必要ですか?

更新された規約で問題ない場合、Connect プラットフォームユーザーでない限り、対応の必要はありません。(Connect プラットフォームユーザーの場合は以下をご覧ください)。

Connect プラットフォームを使用している場合、何をする必要がありますか?

お客様が Connect を使用しており、アメリカの Custom アカウントまたは Express アカウントをお持ちの場合、更新された規約についてユーザーに通知を行う責任があります。2022 年 9 月 1 日までに通知を行ってください。重要な変更についてユーザーに通知する際は、通常の方法を使用することをお勧めします (メールなど)。アメリカの Custom アカウントおよび Express アカウントに、以下の情報を含む通知を送ることをお勧めします。

Stripe 利用規約と関連規約が更新されます。Stripe 利用規約全文は、こちらで確認できます。更新された Stripe 利用規約は 2022 年 10 月 1 日に発効します。対応は不要ですが、Stripe のサービスを 2022 年 10 月 1 日以降も引き続きご利用いただく場合、更新された Stripe 利用規約に同意したことになります。

Standard アカウントで Connect を利用されている場合、影響を受けるユーザーへの変更点の通知については、お客様に代わって Stripe が対応済みです。

アメリカ以外の Connect プラットフォーム:アメリカ以外に拠点を置く Connect プラットフォームユーザーの場合、Stripe の利用にあたり更新された規約は適用されません (既存の規約が引き続き適用されます)。しかし、上記のとおり、更新された規約についてアメリカの Custom アカウントおよび Express アカウントに通知を送る責任があります。

なぜこの通知が送られてきたのですか?

法務規約を更新する際、Stripe は影響を受けるすべての Stripe ユーザーに法的通知を送ります (Stripe のマーケティングメッセージの登録解除をしていた場合でも対象となります)。法的通知の登録を解除することはできませんが、Stripe からの法的通知をこれ以上受け取りたくない場合、こちらの手順で Stripe アカウントを解約することができます。

この更新は、すでに同意した Stripe の他の規約に影響を与えますか?

更新された規約は、「最終更新日: 2022 年 8 月 22 日」と stripe.com/legal に表示されます。Stripe サービスのご利用に関して、これらのオンライン規約よりも優先される Stripe とのその他の規約に同意している場合、該当するその他の規約はこの変更の影響を受けません。

変更点

最も注目すべき変更点は以下のとおりです。

Stripe 利用規約

  1. 複雑性を解消し、簡潔性と閲覧性を向上

製品群を充実させると同時に、より簡潔で理解しやすく、閲覧しやすい法務規約の整備に取り組んでいます。新たに再構築した Stripe 利用規約には、(a) それぞれの Stripe サービスに適用される基本的な一般規約と、(b) Payments、Connect、Terminal など特定の Stripe サービスに適用される追加のサービス利用規約が含まれます。Stripe サービスへのアクセスや利用には、Stripe 利用規約およびそのサービスに関連するサービス利用規約 (存在する場合) が適用されます。

  1. データ処理同意書は Stripe の規約に組み込まれる

Stripe 利用規約に、Stripe による個人データの処理を対象とするデータ処理同意書 (DPA) が組み込まれるようになりました。DPA には複数の承認済みデータ移転メカニズムが組み込まれています。たとえば EU の標準契約条項は、欧州経済領域 (EEA)、スイス、またはイギリスからデータが送信される国や受取人の個人データ保護水準が、適用されるデータ保護法に照らして十分ではないと判断される場合に適用されます。

Stripe のデータ処理アクティビティーの詳細については、DPAStripe プライバシーポリシーStripe プライバシーセンターをご覧ください。

  1. 知的所有権の侵害に関するサードパーティーの請求からの保護

Stripe の技術やサービスの利用が知的所有権を侵害しているとサードパーティーが主張した場合に、Stripe がお客様に提供する保護について説明するセクションを追加しました。具体的には、a) 保護が適用される場合と適用されない場合、b) プロセスの進み方、および c) その場合に Stripe が講じる処置の一部について記載しています。

  1. Stripe による規約の更新方法および通知方法の選択肢を拡大

Stripe では、提供する製品とサービスの進化や、弊社を取り巻く世界の変化に合わせて、規約を随時更新する必要があります。この更新は、Stripe 法務ページに改定版の規約を掲載することで完了する場合があります。通知については、通常は電子的に行われるものとします。Stripe が更新を行う方法や時期に関する詳細な情報については、更新された規約と電子署名に関する情報開示に記載されています。Connect プラットフォームの場合、規約のあらゆる変更を Custom および Express 連結アカウントに通知する義務は、プラットフォームにあるものとします。

  1. Stripe や他者をお客様のビジネスに関連するリスクから保護するための手順を明確化

支払い取引を処理するたびに、Stripe と金融パートナーは金融リスクやクレジットリスクにさらされます。Stripe は、このリスクを回避するために、更新された規約に基づいてリザーブの設定およびサービス提供の一時停止などの特定の措置を行えるものとします。これらの措置を行う時期と方法については、今回の利用規約の更新部分で、より明確に説明しています。Stripe のアプローチは決済業界の標準に準拠しており、堅牢で信頼性が高く、持続可能なサービスをすべてのユーザーに対して引き続き提供することを目的としていると確信しています。

  1. 資金の投資

お客様への入金前に資金が保持される方法を明確にしました。資金はプール口座に保持され、適用される法律および規制に従い、流動性のある商品に投資される可能性があります。信用度の高い流動資産による分散ポートフォリオで資金を運用することは、リスクや流動性管理の重要なツールであり、Stripe がビジネスを行うために不可欠な要素です。重要な点として、お客様に対する Stripe の入金義務に変更はなく、投資が行われる可能性がこの義務に影響を及ぼすことはありません。

  1. Stripe に支払う義務がある手数料やその他の金額の回収方法の明確化と選択肢の拡大

今回の更新では手数料を変更していませんが、更新された規約に基づいて手数料や Stripe に支払う義務があるその他の金額を回収する方法や時期について明確にしています。通常は資金を送金する前に取引ごとに手数料を回収しますが、請求書を発行したり、Stripe が保持するあらゆる種類のリザーブ、お客様の Stripe アカウント残高、またはお客様の銀行口座から差し引いたりする可能性があります。また、お客様の関連会社が所有するものなど、お客様と関連している残高や口座も差し引き処理の対象となります。Stripe がお客様の銀行口座から引き落とすことができる方法と時期の詳細についても説明しています。Stripe に提供する銀行口座引き落としの同意書はこちらから確認できます。ユーザーの銀行口座引き落としの承認

  1. 財務状況やビジネスのステータスについて必要な情報を明確化

Stripe が提供するサービスの性質上、お客様の財務状況やビジネスに関連するリスクを評価するために、追加情報のご提出をお願いする場合があります。そのため、次のように規約が更新されました。(i) お客様に提出をお願いする可能性のある情報の種類についてより正確に説明し、(ii) お客様のビジネスが破産状態に陥るか、お客様のビジネスや財務状況に重大な変更があった場合、お客様のビジネスの規制状況に変化があった場合、またはお客様のビジネスが規制当局またはその他の調査を受けていることを通知された場合には、直ちに Stripe に通知することを義務付けました。

  1. Stripe によるお客様の商標の使用方法 (およびお客様による Stripe の商標の使用方法) に関する詳細情報

お客様が Stripe との関係について言及し、そのために Stripe の名前やロゴを使用したいと考える場合があると承知しております。Stripe も同様に、お客様が Stripe ユーザーであることを特定するためにお客様の商標を (マーケティング資料やウェブサイトなどで) 使用したいと考える場合があります。このような使用がそれぞれどのようなケースや方法の場合に認められるかを明確にしておくことは双方にとって有益であることから、更新された規約の「商標使用」部分と Stripe の商標使用規約 (こちらを参照) の両方を更新し、双方の商標について許可される取り扱いと許可されない取り扱いを詳細に明確化しました。

製品規約

上述のように、Stripe は規約を再構築し、特定の Stripe 製品 (Payments、Connect、Issuing など) へのアクセスや製品の利用には追加の規約が適用されるようになりました。これらの「サービス利用規約」が SSA に組み込まれることにより、契約アプローチが合理化され、それぞれの Stripe 製品の利用に適用される追加の規約を、明確にご理解いただけるようになったと考えております。

サービス利用規約が更新された Stripe 製品は、Payments、Connect、Issuing、Terminal、Identity、Radar、Treasury、Tax、Climate、Financial Connections、Data Pipeline です。

最も注目すべき変更点は以下のとおりです。

Issuing

Stripe Issuing の利用に適用される規約を再構築し、Stripe、銀行パートナー、お客様のそれぞれの役割と責任を理解しやすくしました。

  1. Issuing プラットフォームとダイレクトユーザー規約を分離

Stripe Issuing は動的でカスタマイズ可能な製品で、さまざまな方法で Issuing をお客様のビジネスに埋め込むことができます。ビジネスは、アカウント所有者として発行済みのカードで直接資金を使用したり、プラットフォームとして加盟店の顧客に提携ブランドのロゴ入りカードプログラムへのアクセスを提供したりできます。このような異なるユースケースについて説明するため、Issuing Services Schedule をプラットフォームおよびダイレクトユーザーに適用される別の規約に分割し、Issuing 製品の利用におけるビジネスの役割を理解しやすいようにしました。

  1. Issuing パートナー銀行規約の分離

パートナー銀行は Issuing 製品の基盤となる重要な金融サービスを提供しているため、パートナー銀行によりお客様や連結アカウント (該当する場合) に提供されるサービスについて理解することは重要です。パートナー銀行との関係について理解を深められるように、カード発行会社規約をお客様とパートナー銀行間の独立した規約として分離しました。

Terminal

SDK ライセンス規約の削除、および一般規約内でのライセンス規約の展開などにより、Stripe Terminal 規約を再構築および簡略化しました。

Identity

Stripe Identity の利用が認められる場合と認められない場合、および Stripe Identity を利用するためにプライバシーポリシーに含める必要がある情報について明確にしました。お客様が Identity 規約を順守していることを確認するために、Stripe がお客様に情報や証拠を要請する権利を追加し、順守していない場合に Stripe Identity へのアクセスを中止したり終了したりできるようにしました。

Stripe Radar

Radar 規約は Stripe Radar の利用に適用され、利用に関する基本的な権利と制限について説明し、Stripe Radar を利用する目的 (Stripe のビジネスユーザーのために潜在的な不正使用取引の検知、評価、ブロックをサポートすること) を明確にしています。

規約では、Stripe Radar サービスの利用や、Stripe Radar サービスに関連して自らが行った決定や行動にお客様が責任を負うことを明確にしています。お客様は顧客に対し、Stripe が収集して Stripe Radar サービスの一環として使用するデータの種類についてすべて開示する必要があります。このデータの収集や使用について顧客に表示できる開示文章の例も記載しています。これは、お客様と Stripe の両方がプライバシー法の義務を果たすのに役立ちます。

Connect

独立した規約である Connect プラットフォーム契約を廃止して、SSA の一部としました。Connect プラットフォーム固有の規約は、Stripe Connect プラットフォームのサービス利用規約に記載されています。Custom および Express の連結アカウントに適用される規約を統合しました。事前に構築された提携ブランドのアカウント登録および Express 連結アカウントのダッシュボードのオプションの詳細については、ドキュメントをご覧ください。また、Connect アカウント契約も更新し、更新された SSA に沿った、より簡潔で理解しやすいものとしました。

Financial Connections

Financial Connections サービス利用規約を再構築および簡略化しました。たとえば、セキュリティ問題が発生した場合の Stripe への通知義務とともに、お客様の Express Consent UI について Stripe に通知するタイミングを明確にしました。Stripe のデータソースによるリクエストがあった場合、お客様のオンサイトのコンプライアンスに関する情報を収集し確認する権利を追記しました。

金融パートナー規約

Stripe Payments Company 利用規約

Stripe Payments Company 利用規約が更新され、Stripe Payments Company により日々充実する製品群の一部として提供される特定のサービスについての明確さが改善されました。また、Stripe 利用規約に加えられた変更点に沿ったものとなりました。また、上記セクション 6 に記載されているとおり、Stripe Payments Company が送金サービスの提供に関連してお客様から受け取った資金を、適用される法律および規制に従い、流動性のある商品に投資する可能性があることを明確にしました。重要な点として、お客様に対する Stripe の送金義務に変更はなく、投資が行われる可能性がこの義務に影響を及ぼすことはありません。

アクワイアラー規約

Wells Fargo 銀行アクワイアラー規約および PNC 銀行アクワイアラー規約 (各旧称は金融サービス条項) が、SSA に加えられた変更点に沿って更新されました。

Cross River 銀行が Visa および Mastercard の取引のアクワイアリング銀行として追加され、Cross River 銀行アクワイアラー規約が、Cross River 銀行との連携によりお客様に提供されるサービスに適用されます。アクワイアリング銀行パートナーにより、Stripe は Visa および Mastercard のネットワークに接続し、Visa および Mastercard の取引を処理することができます。Cross River 銀行は、既存のアクワイアリング銀行パートナーである Wells Fargo 銀行と PNC 銀行を補完するものとなります。Stripe は今後、Wells Fargo、PNC、Cross River と連携し、アメリカのユーザーが Visa / Mastercard を使って行う取引を処理します。