Radar とは何ですか
Radar の使用を勧める理由は何ですか
チャージバックが発生した場合、Radar では Stripe に責任が発生しますか
「高いリスクレベル」/「やや高いリスクレベル」/「通常のリスクレベル」とは何ですか
手動レビューで誤って支払いを返金した場合、どうすればよいですか。「取り消し」機能はありますか
手動レビューで支払いを承認して返金するには、どうすればよいですか
支払いを手動レビューにかけたところ、すでに承認されていました。なぜでしょう
失敗回数に基づいて支払いをブロックすることはできますか
Radar は、機械学習アルゴリズムに基づく Stripe 独自のツール群です。クレジットカードの不正使用による支払いを検出し、支払い拒否を最小限に抑えることで収益の最大化につなげます。Radar は、Stripe.js、Checkout、またはサポートされているモバイル SDK インテグレーション(iOS と Android)を使用して、クライアントサイドでトークン化を行なっているすべてのユーザが利用できます。現時点では、Radar はカード決済のみで利用可能です。
Radar には以下の機能が搭載されています。
機械学習:Radar は、大規模なグローバルなビジネスネットワークから学習する高度な適応型アルゴリズムを採用しています。Radar は、すべての支払いについて、クレジットカードの不正使用の徴候があるかどうか精査し、不正使用を自動的にブロックするか、またはフラグを立てます。
判断:Radar は、取引でのカードの不正使用についてリアルタイムの洞察を提供し、支払いがブロックされたまたはフラグが立てられた理由に関する詳細な情報を提供します。
レビュー:普段とは違う異例な支払いを、ダッシュボードで簡単に見直しできるワークフロー。
ルール:チーム内のレビューで、ルールを使用して支払いをブロックするか、またはフラグを立てることで、独自のビジネスロジックを反映させます。
Radar を使用すれば、自社のリスクプロファイルを把握し、長期にわたって不正を防止することができます。ダッシュボードの「不正防止」タブで機械学習モデルの動作を自動的に表示したり、「レビューキュー」で異常な取引を確認したり、ルールを設定してワークフローをさらにカスタマイズすることができます。
詳細については、ドキュメントをお読みいただくか、直接ダッシュボードにログインしてください。
クレジットカードの不正使用は、ビジネスの収益に対する最大の脅威です。
クレジットカードが不正使用されると、企業は、売上のチャンスを失い、商品の原価が割れる可能性があり、チャージバックの罰金が科されます。
不正使用の手口は毎日のように生み出されています。特に斬新なビジネスモデルの企業にとって、新たな不正の手口に対抗し続けるのは非常に困難です。
従来の不正使用対策は、現代のインターネットビジネスを想定して設計されていません。
従来の方法では、監視スタッフなどによる無益な手動レビューを必要とすることがあります。ただでさえリソースが不足しがちなビジネスでは、もっと費用効果の高い他の仕事に回すべきです。
何百ものルールを管理することが複雑なあまり、不要なオーバーヘッドが生じる可能性があります。多くの場合、ブランケットルール(包括的な規定)は、偽陽性の誤検出を増加させる要因となります。つまり、正規の取引に対してブロックされる取引が多過ぎるため、収益が減少するか、または正規の顧客との間に無意味なもめごとを生じることになります。
いわゆる機械学習型のツールは、学習に長い期間を要します。アドオンツールでは、取引銀行/カード会社からの拒否コード、ビジネスをまたいだカードの不正使用のスコア化など、支払いに関する詳細かつ情報量の豊かなデータを利用できません。十分な支払いデータがなければ、人間によるレビューの真似でしかありません。
Radar は、支払い状況を監視し、チャージバックからビジネスを保護する優れた機能がありますが、アカウントで承認した支払いには、依然として責任があります。Radar は、不正使用を防止するためのツールですが、現時点ではチャージバック保障を提供することはできません。詳細については、利用規約をご覧ください。
Stripe の機械学習モデルでは、支払いが不正になる可能性が高いかどうかを評価します。この判定は、次の3つのいずれかの値を取ります。
Stripe は、クレジットカードの不正使用の可能性が高いと疑われる支払いは、「高いリスク」の取引として報告し、デフォルトでそれらをブロックします。
「やや高いリスク」の支払いは、カードが不正使用される可能性が高くなります。Stripe では、これらの支払いはデフォルトで許可されますが、より詳しい調査のために自動的にレビューキューに入れられます。
「通常のリスク」と評価される支払いは、一般に、リスクが高いまたはやや高い支払いに比べて不正使用の兆候が少ない取引です。ただし、受注した場合には、細心の注意を払うことが推奨されます。
いったん支払いを返金すると、取り消すことはできません。ただし、API 経由でその支払いを安全なものとしてマークすることができます。注意:Mark as safe機能は、すべての Radar ユーザーがすぐに利用できるわけではありません。現在この機能がなく、有効にしたい場合は、こちらまでお問い合わせください。
返金せずに支払いのレビューをいったんクローズした後で、返金が必要になった場合は、支払いの詳細ページからその支払いを取り出して返金(またはカードの不正使用として返金)することができます。
Stripe のデフォルトルールでは、任意のアカウントで不正取引の可能性が高い支払いが試みられると、その支払いを自動的にブロックします。リスクがやや高いと評価された支払いについて、承認はされますが、詳しい調査のために手動レビューの対象となります。レビューのフラグが立てられた支払いのほとんどが、通常の支払いとして扱われますが、フラグが立てられたことでリスクがやや高くなります。そのため、詳しい調査のためにレビューキューに入れられます。これらの支払いを詳しく調査し、評価に基づいて、そのまま支払いを承認するか、支払いを払い戻すか、または支払いを払い戻して不正使用としてマークするか、いずれかの処理となります。
過去 24 時間内または過去 1 時間内にアカウントのカード番号でで決済された回数に基づいて支払いをブロックできますが、支払いの失敗回数に基づいて支払いをブロックすることはできません。Stripe のルールを使用して支払いをブロックする方法の詳細については、こちらをご覧ください。