Stripe Checkout では、ワンクリック決済オプションの Link をご利用いただけます。この機能により、顧客は支払い情報を安全に保存し、再利用することができます。ただし、事業者がオフセッションでの請求のために決済手段を保存する必要がある場合や、保存済みの決済手段を自社で管理したい場合は、決済手段を Customer に保存する必要があります。Allow_redisplay は PaymentMethod オブジェクトのパラメーターであり、保存済みのカード情報をリピート購入時に事前入力することに対する顧客からの同意の有無をモデル化するのに役立ちます。
決済手段が保存されるかどうかや、どのように保存されるかは、Checkout で用いるモードによって異なります。
allow_redisplay: limited
が設定されていて、リピート購入時に事前入力されません。また、saved_payment_method_options.payment_method_save を使用すると、リピート購入のためにカード情報を保存するかどうかを利用者が選択できるようになります。このパラメーターを使用すると Checkout ページに追加のチェックボックスが表示され、支払い情報の保存を利用者が任意で選択できるようになります。このチェックボックスにチェックが入っている場合は、カードの保存時に allow_redisplay: always
が設定され、リピート購入の際にそのカードの情報が事前入力されるようになります。 allow_redisplay: limited
が設定され、リピート購入時に事前入力されません。saved_payment_method_options.payment_method_save を使用すると、利用者が決済手段を保存できるようにし、リピート購入時にそれを事前入力できます。 allow_redisplay: always
が設定され、Checkout セッションに Customer オブジェクトを渡す場合に事前入力されます。 このようなデフォルトの動作は、カードネットワークの規則やデータ保護規制を順守しやすくするために設定されています。上記のモードで有効になっているデフォルトの動作を変更する必要がある場合は、以下の方法で変更できます。
allow_redisplay
の値を変更する: PaymentMethod API を利用すると、決済手段に設定された allow_redisplay の値を変更することができます。allow_redisplay
の値を上書きする: payment_method_data.allow_redisplay を使用すると、Checkout で保存した決済手段に設定された allow_redisplay の値を上書きすることができます。 allow_redisplay: always
が設定された保存済みの決済手段のみが Checkout に表示されます。saved_payment_method_options.allow_redisplay_filters を使用すると、allow_redisplay: limited
または unspecified
が設定された決済手段も表示するかどうかを決めることができます。世界の個人情報保護法は複雑かつ曖昧です。setup_future_usage の実装や、決済手段の保存と再表示に関する Checkout のデフォルト動作の上書きについては、個人情報の規制に関わる可能性があるため、事前に法務チームや個人情報担当チームに相談することをお勧めします。たとえば、欧州データ保護委員会は支払い情報の保存に関するガイダンスを発行しています。同意を収集し、将来に備えて決済手段を保存するために Checkout を設定する方法については、こちらをご覧ください。
4 月 18 日より前に Stripe アカウントを作成した場合、Checkout 経由で過去に保存された決済手段には、適切な allow_redisplay
値がバックフィルされています。
Checkout では、allow_redisplay: limited
または unspecified
で保存されたカードは、2024 年 5 月 1 日以降、リピート顧客に表示されなくなります。今回の変更についてご不明な点がございましたら、サポートにお問い合わせください。
Checkout での決済手段の保存に関する改善の予定