標準の料金体系を使用する全世界のユーザーに 2023 年 10 月から適用される料金体系の改定

2023 年 10 月 15 日以降、オーストラリア、カナダ、香港、シンガポール、ニュージーランド、メキシコ、マレーシアの Stripe ユーザーについて、国際カード取引の手数料が更新されます。

また、上記の国とブラジル、インド、タイ、アラブ首長国連邦のビジネスについて、不審請求の申請の処理手数料に関するポリシーが更新されます。

Stripe での収入増を支援するため、標準料金体系の全ユーザーについて、ネットワークトークンが無料になりました。

今回の変更がビジネスに与える影響については、以下の詳細をご覧ください。

変更点

国際カード手数料

Stripe アカウントの所在国とは異なる国の銀行が発行したカードは、国際カードと見なされます。

過去数年間にカードの処理コストが増加してきたため、2023 年 10 月 15 日より、国際カード取引に対する Stripe の追加手数料が次のように変更されます。

オーストラリア

カナダ

香港

シンガポール

ニュージーランド

メキシコ

マレーシア

従来の料金体系

1.15%

0.6%

0%

0%

0.2%

0%

0%

更新後の料金体系

1.75%

0.8%

0.5%

0.5%

1%

0.5%

1%

* オーストラリアでの国際カード取引は、国内手数料 (1.75%) と更新後の国際手数料 (1.75%) の両方が課され、手数料は合計 3.5% + A$0.3 となります。

** ニュージーランドでの国際カード取引は、国内手数料 (2.7%) と更新後の国際手数料 (1%) の両方が課され、手数料は合計 3.7% + NZ$0.3 となります。

現在、複数の国で決済を処理している場合は、各国に適用される個々の変更から影響を受けます。

不審請求の申請

不審請求が申請されると、その結果にかかわらず、Stripe の側で手数料が発生します。このコストに対応するため、10 月 15 日以降は、異議申し立てが認められた場合でも、不審請求の申請の処理手数料が返金されなくなります。

この変更は、オーストラリア、ブラジル、カナダ、香港、インド、シンガポール、タイ、ニュージーランド、マレーシア、日本、アラブ首長国連邦の Stripe アカウントに適用されます。この手数料の金額に変更はありません。

ネットワークトークンの無料化

Stripe での収入増を支援するため、標準の料金体系の全ユーザーについて、ネットワークトークンが無料で有効化されました。ネットワークトークンが有効化されると、古いカードの有効期限が切れたときに自動的にカード詳細が更新されるため、購入者は新しいカード詳細を入力する必要がありません。

よくあるご質問

このようなコストを相殺する方法を教えてください。

国際カード取引の件数が多い場合は、CheckoutPayment Element、または API によって銀行振込やデジタルウォレットなどの他の支払い方法を有効にできます。以下に、購入者が利用できる可能性のある支払い方法をいくつか紹介します (手数料は支払い方法によって異なります)。

複数の国で決済を処理する場合はどうなりますか?

複数の国で決済を処理する場合、ご利用のアカウントに課される国際カード手数料の引き上げ幅は、カードが発行された国によって異なります。手数料の変更は 2023 年 10 月 15 日より適用されます。以下に例を示します。

1. アメリカを所在地とする Stripe アカウントをお持ちのユーザーが、カナダでカナダ以外のカード (国際カード) の決済を処理する場合、当該の国際取引に 0.8% の国際カード手数料 (10 月 15 日より適用される 0.2% の引き上げ分を含む) が課されます。さらに、このような取引で発生する不審請求の申請に関して、異議申し立てが認められた場合の手数料の払い戻しがなくなります。

2. イギリスを所在地とする Stripe アカウントをお持ちのユーザーが、オーストラリアまたはカナダ (あるいは両方) での決済を処理する場合、2023 年 10 月 15 日以降、すべての国際カード取引が、オーストラリアでの 0.6% の手数料引き上げと、カナダでの 0.2% の手数料引き上げから影響を受けます。さらに、これらの国における不審請求の申請に関して、主張が認められた場合の手数料の払い戻しがなくなります。

今回の変更がビジネスに与える影響を予測する方法を教えてください。

今回の変更がビジネスに与える影響を予測するには、Stripe ダッシュボードを利用できます。

国際カードの料金体系の変更による影響を把握する方法:

  1. ダッシュボードのレポートセクションを開きます。
  2. 「アクティビティーによる残高変更」モジュールの右上にある「ダウンロード」をクリックします。
  3. 列として「Card country (カードの発行国)」が選択されていることを確認したうえで、アクティビティーを .CSV ファイルにエクスポートします。
  4. 2023 年 10 月 15 日以降、「Card country (カードの発行国)」がビジネスの所在国と異なる新規取引では、新しい手数料が適用されます。

不審請求の申請の手数料変更による影響を確認する方法:

  1. ダッシュボードの支払いセクションを開きます。
  2. 左上のサイドパネルの「不審請求」をクリックします
  3. 「主張が認められた」を選択し、主張が認められた不審請求の申請をすべて表示します
  4. 2023 年 10 月 15 日以降、このページに新しく表示された不審請求の申請の処理手数料が払い戻されることはなくなります。

購入者が国際カードを使用したかどうかを知る方法を教えてください。

Stripe アカウントの所在国とは異なる国の銀行が発行したカードは、国際カードと見なされます。

国際カードを使用している購入者と取引を把握するには、Stripe ダッシュボードのご利用をお勧めします。国際カードを使用する取引の件数を確認する方法:

  1. ダッシュボードのレポートセクションを開きます。
  2. 「アクティビティーによる残高変更」モジュールの右上にある「ダウンロード」をクリックします。
  3. 列として「Card country (カードの発行国)」が選択されていることを確認したうえで、アクティビティーを .CSV ファイルにエクスポートします。
  4. 2023 年 10 月 15 日以降、「Card country (カードの発行国)」がビジネスの所在国と異なる新規取引では、新しい手数料が適用されます。

不審請求の申請を防ぐ方法を教えてください。

不審請求の申請を自動的に平均 41% 減らす効果を持つ Stripe Radar がアカウントで無料で有効化されています。このほかに、ユーザーは次のような対策を行うことで、不審請求の申請が発生する可能性を抑えられます。

不審請求の申請を防ぐ方法の詳細については、Stripe のドキュメントをご覧ください。

今回の変更は連結アカウントにどのような影響を与えますか?

Standard アカウントで Connect をご利用の場合は、連結アカウントの Stripe 手数料に今回の変更が適用されます。連結アカウントに影響する変更については、自動的に連結アカウントへの通知が行われるため、お客様の側での対応は不要です。

Custom アカウントで Connect をご利用の場合は、今回の変更に合わせた料金体系の更新と連結アカウントへの通知に関して、お客様が責任を負うことになります。

なぜこの通知が送られてきたのですか?

一部の手数料の変更に関するこの通知の詳細については、このサポートページで詳細をご確認いただけます。お送りした通知は Stripe ユーザーへの法的通知であり、マーケティングに関する通知 (オプション) の登録を解除しているユーザーにも送信されます。法的通知の登録を解除することはできませんが、Stripe からの法的通知をこれ以上希望しない場合は、こちらの手順でアカウントを解約できます。

2023 年 10 月 15 日以降も引き続き Stripe のサービスをご利用いただく場合、今回の手数料の変更が適用されます。契約に基づいてユーザーが有する解約に関するいかなる権利も、今回の変更から影響を受けることはありません。

何らかの対応が必要ですか?

必要な対応はありません。今回の変更は、2023 年 10 月 15 日から既存のプラットフォームと連結アカウントに自動的に適用されます。