クレジットカードの不正使用や不審請求の防止

クレジットカードの不正使用とはどのような行為ですか

クレジットカードの支払いが不正使用となるのは、当該のカードの所有者が許可していない支払いが行なわれた場合です。不正使用によるクレジットカード支払いのほとんどは、盗まれたクレジットカードまたはカード番号を使って行なわれます。クレジットカードが不正に使用されると、多くの場合、(クレジットカードによる支払い通知を受け取った後、あるいはクレジットカードの支払い明細を確認した後で) 正規のカード所有者により不正請求の申請による請求の取り消しを求められます。通常は、カード所有者がクレジットカード会社に連絡を取り、クレジットカード会社による不正請求が行われます。(「チャージバック」とも呼ばれます) 。

Stripe は不正使用防止のために、どのようなツールを提供していますか

Stripeでは、不正使用による被害を最小限に抑え、取引が不正使用かどうかを判断するのに役立つツールをいくつか用意しています。たとえば、怪しい取引をStripeが自動的に拒否できるようにするツールがあります。また、不正と思われる支払いについてユーザに通知することで、ユーザが十分な情報を得たうえで当該のクレジットカードの支払いを受け付けるかどうか決断できるようにするツールもあります。

また、セキュリティコードチェック機能やアドレス確認システム(AVS)チェック機能など、簡単に実装できるツールもいくつか用意されています。これらのチェックで適正と判断されなかった場合、ダッシュボードから、クレジットカードの支払いを拒否することができます。

それでも、こうした各種チェック機能を不正使用がすり抜けることがあります。Stripe は、ユーザにできる限り多くの情報を提供し、不正使用によるとみなした支払いをユーザが承諾することも、払い戻しすることもできるようにし、ユーザが自社の Stripe アカウントで行なわれた疑わしい支払いに対する金銭的責任を負うための態勢を整えられるようにします。ユーザはStripeの各種ツールを使用し、さらに警戒態勢をとることで、不正使用に対抗するための堅固な体制を築くことができます。

過剰な不正使用が発生した場合はどうしたらよいですか?

オンライン決済における不正使用は遺憾な一面ですが、不正請求はめったに発生せず、アカウントにおける支払い回数の1%未満にとどまります。不正請求率が高くなったり、不審な取引が目立つ場合、Stripe は問題を解決するべく、率先してお客様にご連絡をし防止対策の援助をさせていただきます。 なお、不正使用による支払いは、Stripe アカウントの所有者が責任を負います。(チャージバックが頻繁に発生すると、その Stripe ユーザの利用資格に影響するだけでなく、そのユーザがほかの任意の決済業者を利用して支払いを処理する場合の利用資格にも影響します。) チャージバックを防ぐ最も効果的な方法のひとつは、Stripe アカウントに悪影響を与える前に、潜在的な不正使用を発見することです。


不審な取引を見極める

Stripe ユーザは顧客の注文を履行する義務があり、購入時に顧客情報の大半を得ることができるため、その取引が不正使用かどうか判断するための態勢が最も整っています。不正使用の兆候にはさまざまなものがあります。個々の兆候は単独では問題ないように見えますが、兆候が複数ある場合は、明らかにクレジットカード詐欺であると判断できる場合があります。

いつもと異なる支払いについてはよく確認しましょう。対面販売とは異なり、オンラインでの支払い受け付け時には、カードのセキュリティ機能を物理的にチェックして本物かどうかを確かめたり、利用者がカードを実際に所有しているかを確認する方法がありません。徹底的なチェックリストではありませんが、以下に注意すべきポイントを挙げます:

疑わしい支払いを行なった利用者に電話やメールで連絡を取り、本人情報や支払いの詳細について確認することを検討してください。電話番号がカード利用者のものではなかったり、メールが宛先不明で戻ってきた場合、支払いが不正使用によるものであった可能性を示唆しています。支離滅裂な応対や曖昧な応対も同様に、不正使用の典型的な兆候です。 (なお、電話やメールがつながり、相手が適切な応対をしているようにみえたとしても、必ずしも相手が正当なカード所有者であることの保証にはならないため、ご注意ください。)

その他の対策

クレジットカードによる支払いが実行される際に、より詳細な情報 (顧客名、住所、クレジットカードのセキュリティコード、郵便番号、配送先住所など) をStripeに提供することで、不正な支払いを避けられるかもしれません。特定の支払いについて危険性が高いと見なした場合、Stripeはその支払いをブロックしたり、ユーザに注意深く精査するようメールでアドバイスすることがあります。

不正使用検出ツールを最大限活用するには、以下のことをお勧めします:

デジタルコンテンツ、SaaSなどを販売するときの注意事項

商品を出荷するときの注意事項

不正使用によると思われる支払いを発見しました。どうすればよいでしょうか。

当該のクレジットカードが盗難被害に遭ったものか、またはカード所有者の許可なく使用されたものであることが確認された場合、そのクレジットカードで行われた支払いについては、できるだけ速やかに全額返金するようにしてください。

不正使用の可能性がある支払いを返金する場合は、Payments の詳細ページにある「不正使用による支払いを報告」(英語) というリンクを通じて行ないます。これにより、支払い金額が返金されるとともに、Stripe にレポートが通知され、今後の不正使用について Stripe の検出精度が向上します。

返金しない場合、または支払いが不正使用によるものであると特定できない場合、カードの所有者がクレジットカード会社に不正請求を申し立て、結果としてチャージバックが発生する可能性があります。たとえば、クレジットカードの盗難やクレジット情報の漏えいが生じた場合、カード会社は、カード所有者のために自動的にチャージバックを実行することがあります。これらのカード会社による不正請求は、不正使用が行なわれた期間の一定の範囲の支払いを対象としており、各支払いの正当性を判断するためにカード会社が調査を行っている間のカードの所有者の保護を目的としています。

チャージバックを受けた場合、カード所有者のクレジットカード会社は直ちにチャージバック対象とされた支払い金額の全額をカード所有者の口座に払い戻し、チャージバック手数料が発生します。次に、Stripe はチャージバック対象とされた支払い金額の全額と、チャージバック手数料を、Stripe アカウントに登録された銀行口座から引き落とします。詳細については、Stripeによるチャージバックの処理方法 (英語)をお読みください。


不正使用の疑いのあるアカウントに関するご質問について、Stripe はいつでも喜んでお答えします。個々の支払いに関する懸念、または Stripe を使用する際の不正使用を回避する方法については support+jp@stripe.com へお問い合わせください。