Stripe Identity に関するよくあるご質問

Stripe Identity を利用するビジネスは、政府発行の身分証明書と生体情報により、利用者の本人確認をオンラインで容易に行えます。Stripe は生体データを 1 年間、非生体データを 3 年間保持します。ただし、ユーザーはオプトアプトやデータの削除をリクエストできます。


Stripe が構築するテクノロジーは、Amazon、Google、Zoom など、世界中の何百万社もの企業で使用されています。支払いの受け付けからサブスクリプションの管理、本人確認まで、あらゆることを支援しており、毎年、数千億ドルもの支払いを処理しています。

Stripe Identity により、ビジネスはお客様の本人確認を容易に行えます。Stripe Identity によって、政府発行の身分証明書を検証し、生体情報と照合してその身分証明書がお客様のものであることを確認できるためです。以下のリソースをご覧いただくことで、本人確認のプロセスでキャプチャーされたデータを管理する方法と、データを安全に保管する方法について詳しくご確認いただけます。

よくあるご質問

その他のリソース


本人確認を求められるのはなぜですか?

本人確認は、店舗などでの対面でのやり取りの際に常に行われています。以下に例を示します。

オンラインに移行し、対面でのやり取りを廃止しつつある数多くのビジネスでは、Stripe Identity を利用することで顧客の本人確認が容易になります。


Stripe は本人確認をどのように行いますか?

ビジネスが Stripe を使用してお客様の本人確認を行う方法は、以下のように複数あります。

  1. 身分証明書が本物であることを確認する:Stripe では一般的に、政府発行の写真付き身分証明書の画像を審査して、その証明書が本物であることを確認します。Stripe が開発した自動本人確認技術では、パターン検出によって身分証明書の真偽を判定します。このプロセスは、銀行の窓口係が身分証明書をチェックして本物かどうかを確認するようなものです。
  2. 身分証明書をお客様の顔写真と照合する:Stripe ではお客様が提供する顔写真を審査して、写真付き身分証明書がお客様本人のものであることを確認します。Stripe が開発した自動本人確認技術では、顔の際立った生理学的特徴 (生体認証識別子) に基づいて、顔写真と身分証明書の写真を照合します。このプロセスは、銀行の窓口係がお客様の外見から身分証明書の写真がお客様本人のものであることを確認するようなものです。ただし Stripe の場合、非常に高度な技術を使用して、お客様の本人確認をより高精度に行うことができます。さらに Stripe では、新しい自撮り写真と過去の自撮り写真を照合し、毎回の本人確認が有効な本人確認情報に対応していることを確認します。
  3. グローバルなデータベースと照合して ID 番号を検証する:Stripe は、お客様の氏名、生年月日、政府発行の ID 番号 (アメリカの SSN の末尾 4 桁など) を収集し、こうした情報をグローバルなデータベースセットと照合して、当該の情報が存在することを確認します。

Stripe の本人確認技術の詳細

Stripe の本人確認技術では、コンピュータービジョンを使用して、自撮り写真と写真付き身分証明書の写真から顔の生体認証識別子を作成し、その 2 枚の写真を比較します。このプロセスは、実際の顔と身分証明書の顔が一致することを手作業で確認するプロセスを模倣しています。たとえば、運転免許証が本物であることを店員が確認してから、その身分証明書の写真と相手の顔が一致することを確認するプロセスのようなものです。

正当なユーザーを誤って拒否したり、なりすましの不正使用者を承認したりしてしまうなどの事例を減らすために、(自撮り写真と写真付き身分証明書を照合する) 生体認証技術の精度の向上に常に取り組んでいます。このため Stripe では、トレーニング用途でのお客様の画像使用を許可していただくようお願いしています。


お客様の情報の使用に対する同意

Stripe では Stripe Identity に関して、お客様に次の 2 点を許可していただくようお願いしています。

1.本人確認

Stripe は、お客様の画像と写真付き身分証明書の画像をキャプチャーして、本人確認を行います。Stripe は、キャプチャーした画像を使用して身分証明書が有効であることをチェックし、提示された身分証明書がお客様本人のものであることを確認します。Stripe は、法律によって許可されている範囲で、確認ステータス、キャプチャーされた画像、画像から抽出されたデータ (氏名、生年月日、ID 番号など) にアクセスします。Stripe を利用するビジネスがお客様の本人確認を行う場合も、同じ情報 (確認ステータス、Stripe がお客様の本人確認に成功 / 失敗した理由に関するインサイト、キャプチャーされた画像、それらの画像から抽出されたデータなど) にアクセスできます。ただし、自撮り写真と写真付き身分証明書の照合に使用される生体認証識別子を見ることはできません。この識別子は、1 年以内に Stripe のシステムから削除されます。写真付き身分証明書の不正使用を識別するため、Stripe は生体情報を 1 年間保持します。ただしこれは、privacy@stripe.com に連絡することでいつでもオプトアウトできます。Stripe はこの保持データを、新しい自撮り写真と過去に提出された写真の照合にも利用します。お客様が送信した非生体認証データ (写真や身分証明書など) はビジネスの Stripe ダッシュボードに 3 年間保持されますが、ビジネスはこのデータをそれより早く削除することもできます。お客様が本人確認情報を Link アカウントに保存した場合、その情報はこれより長い期間保持されます。Link アカウントの詳細については、https://support.link.com で Link に関するよくあるご質問をご覧ください。

情報のこのような共有に抵抗をお持ちの場合は、すぐに終了できます。本人確認がリクエストされた場合は、代用可能な本人確認の方法を当該のビジネスにお問い合わせください。

2.お客様のデータを使用して Stripe の認証技術を改善する

Stripe は、キャプチャーした画像を使用して、生体認証技術の精度を改善します。これにより、正当なユーザーを誤って拒否してしまったり、なりすましの不正使用者を承認してしまったりするような事例を減らすことができます。お客様が許可することで、追加の生体認証識別子がトレーニング目的で生成されることがありますが、この識別子は 1 年以内に削除されます。Stripe による生体情報使用への同意は、いつでも取り下げることができます。取り下げるには、privacy@stripe.com までご連絡ください。

お客様のデータを使用したサービスの改善に抵抗をお持ちの場合は、クリックして同意を拒否していただくことが可能です。その場合、お客様の生体情報は初回確認にのみ使用されます。画像と抽出されたデータの Stripe での取り扱いと保管に関する詳細については、プライバシーポリシーをご覧ください。

Stripe Identity 経由で提出したデータを削除する方法の詳細については、こちらをご覧ください。