2025 年 4 月 8 日より、Checkout と Payment Links の Adaptive Pricing の新しい更新を実装します。
この更新で何が変わりますか?
以下の通り、Adaptive Pricing に大幅な改善を加えました。
- 追加手数料なし: Adaptive Pricing に対する手数料は発生しなくなります。ただし、顧客が現地通貨での支払いを選択した場合、2 ~ 4% の両替手数料が適用されます。
- 払い戻し時の外国為替 (FX) リスクなし: すべての払い戻しは Stripe によって自動で換算され、顧客の支払い通貨で返金されます。この際、追加手数料は発生しません。
- 単一通貨による売上処理: すべての取引はお客様の主要通貨で売上処理されます。そのため、顧客が支払う通貨に関係なく、設定した料金と常に一致する形で処理されます。
この変更は、現在の Adaptive Pricing 設定にどのような影響を与えますか?
この更新により、Adaptive Pricing は Payment Links の標準機能となり、無効化できなくなります。Checkout では、以前に無効にしていない限り、自動的に有効になります。なお、Checkout の Adaptive Pricing は、いつでもオプトアウトすることが可能です。
この更新に備えるにはどうすればよいですか?
構築済みの Stripe システムを確認し、イベントの送信先が現地通貨で PaymentIntent オブジェクトを処理できることを確かめてください。今回の更新により、Checkout セッションと基礎となる PaymentIntent オブジェクトはデフォルトの売上処理通貨と金額を反映します。そのため、currency_conversion ハッシュを使用して顧客がデフォルト通貨で支払った金額を判断する必要がなくなります。
顧客が現地通貨で支払った場合、checkout.session.completed
イベントには presentment_details ハッシュが含まれ、presentment_amount と presentment_currency の情報が提供されます。金額と通貨が、顧客が現地通貨で支払った実際の内容を反映するようになります。
この更新が実装される前にテストするにはどうすればよいですか?
2025 年 4 月 8 日より前にテスト環境で Adaptive Pricing の更新を試すには、Checkout セッションまたは決済用リンクの作成リクエストにベータヘッダー Stripe-Version: adaptive_pricing_beta=v1 を設定してください。Payment Links をテストする際は、payment_method_types も指定する必要があります。Stripe SDK を使用している場合、Stripe-Version ヘッダーの設定手順は、各 GitHub リポジトリの README ファイルをご確認ください。ベータヘッダーはテスト環境でのみサポートされます。
また、地域に応じた形式の顧客メールアドレスを使用することで、Checkout や Payment Links での現地通貨の表示をテストできます。