返金を開始すると、Stripe は顧客の銀行またはカード発行会社に返金リクエストを送信します。銀行によりますが、およそ 5 ～ 10 営業日で顧客の口座に返金が反映されます。顧客が返金を確認できない場合、顧客からお客様へ連絡がある場合があります。返金が顧客に表示されない場合は、以下のような理由が考えられます。

• 元の支払いの直後に発行された返金は、返金ではなく差戻しの形で表示されます。差戻しの場合、元の支払いは顧客の明細書から削除され、個別の入金は発行されません。
• 顧客の銀行またはカード発行会社が返金を正しく処理できなかった場合、返金が失敗する可能性があります。銀行は返金された金額を Stripe に返し、Stripe はそれをお客様の Stripe アカウント残高に戻します。このプロセスには、返金のリクエストから最大 30 日かかる場合があります。

こうした理由から、顧客から返金のステータスの問い合わせを受ける場合があります。これに対応するには、顧客にアクワイアラー照会番号 (ARN) を提供して、顧客が銀行と連携して Visa と Mastercard のすべての支払いについて返金を追跡できるようにします。返金のステータスを追跡するために System Trace Audit Number (STAN) が必要な場合がありますが、できる限り ARN を使用することをお勧めします。返金を追跡するにあたりこれら両方の番号を用意する必要はありません。

アクワイアラー照会番号 (ARN) とは何ですか？

アクワイアラー照会番号 (ARN) は、決済フローを遷移する、クレジットカード取引に割り当てられる一意の番号です。返金を確認できなくなった場合に、銀行はこれを使用して返金を追跡できます。ARN は Visa と Mastercard の支払いに利用できます。

アカウントで ARN を確認できる場所

ARN は支払いの詳細ウィンドウ (支払いのステータス (「返金済み」など) をクリックすると表示されるポップアップ) のタイムラインセクションの下に表示されます。

ARN の各ステータスの意味

• ARN を利用可能:返金内に ARN が表示されます。
• ARN を処理中:返金は作成されているものの、返金処理がまだ完了していない場合、ARN は処理中であると表示されます。これは返金の作成後のデフォルトステータスです。
• この返金の ARN は利用できない:該当の返金について ARN が利用できない場合や対応していない場合、ARN は利用できません。
  • たとえば、実際の請求が銀行により決済される前に返金が発生した場合にこのステータスが表示されることがあります。売上処理および返金を待機する代わりに、オーソリが留保され、請求が取り消されます。そのため、その支払いは顧客のカードの明細書に表示されなくなります。この場合、該当の返金は存在しなくなるため、利用できる ARN はありません。

System Trace Audit Number (STAN) とは何ですか？

System Trace Audit Number (STAN) とは、カード所有者の銀行によって生成される番号で、取引を特定するために使用されることがあります。STAN は追跡 ID 番号で、カード所有者の銀行内部で最も使用されています。常に 6 桁のコードであり、999,999 に達するとコードがリセットされるため厳格には一意ではありません。

顧客が ARN を使用すべき場合とSTAN を使用すべき場合

大抵の場合、弊社では以下の理由から STAN の代わりにアクワイアラー紹介番号 (ARN) を使用するよう推奨しています。

• ARN は、決済フローを遷移する、クレジットカード取引に割り当てられる一意の番号です。STAN は 6 桁のコードであるため厳格には一意ではありません。
• ARN はアカウントで見つけることができます。STAN をすぐに取得するには、サポートにお問い合わせいただく必要があります。

ARN が利用できない場合はどうすれば良いですか。

Visa や Mastercard 以外の支払いについては、顧客に STAN を提供する必要があります。また、STAN は一意のコードではないため、取引日時の情報を STAN と併せて提供することをお勧めします。STAN を取得するには、サポートにお問い合わせください。